以前設備投資したSANWAの溶接機SW-V02を
だいぶ遅くなりましたが使用具合等の軽いレビューをしてみたいと思います。
前の記事→SANWA WELD PRO SW-V02 TIG溶接+抵抗溶接 導入
SANWA WELD PRO SW-V02を使ってみる
今回の溶接部分はこちらの上側の角2か所。
溶接機の付属品としてライトとか見にくい小さな部分を拡大して見られる
拡大鏡みたいなものなどがついてますが、
今回はそれらは使いません。(使うとすれば手元が暗い場合のライトだけ)
この溶接機と最も相性が良いのではないか?と個人的に思っているコレ↓を使います。
通常のアルゴン溶接の場合ではちゃんとしたフェイスマスクが必要で
こんなメガネを使用していては顔中ヤケドを負ってしまうものですが、
SW-V02はフットスイッチを踏み込むと一瞬だけ「パスッ!」と音と光が出る程度のため、
このような溶接メガネが実は最適なんじゃないかと思っております。
値段もかなり安いし、
しっかりと溶接の光が出た瞬間だけ反応してくれますのでおススメです!
溶接は今回は小型のバイスに挟みこんで行います。
使い心地
SW-V02はちょっと使い方にクセがあり、
従来のトーチの傾きで溶接するとうまく盛れません。
三和商工さんがおっしゃるには、実は何も知らない溶接初心者のほうが飲み込みが早いらしく
従来のTIG溶接をやっていたベテランさんほど
体が無意識に従来のやり方になってしまっているため失敗しがちなんだそうです。
私も最初なぜうまく盛れないのかワケが分かりませんでした…
コツはトーチをワークに直角に持ってきて尚且つ近づける感じです!
フットスイッチの踏み込み具合
フットスイッチを踏むと溶接するようになっています。
しかし、踏み込んですぐに溶接が始まるのではなく、ちょっとタイムラグがあって
「パスッ!」と溶接が開始されるため、
踏んだあとに1秒踏み続ける感覚ですね。
私は最初踏んでも踏んでも溶接されないので「おかしい!これはおかしい!」といいながら
ガスの元栓調べたり設定が間違ってないか何度も確認したりしてました(笑)
使用する溶接棒によって電圧等のプリセットがあるので設定が楽
今回は0.8mmのMASを使用しましたが、
溶接機側の設定はTIG溶接のボタンを押して、
0.8mmの電圧を選ぶだけで最適な溶接が可能となる仕様です。
このあたりすごく簡単だし、初心者にも易しいところですね。
で、盛った後がこんな感じ。
慣れてないのでなかなか一発ではうまくいきませんでしたが、
こうやって角だけ補修したいとき、また溶接のすが入ったときの穴埋めなんかには
特に持ってこいです。何度も溶接すると流石にワークが素手で掴めないほど熱が入りますが、
今までの溶接に比べたらワークの反りもほぼ心配しなくても良いですね。
(今回のSK3 3mmも反っていません)
でも、この溶接機は2mmの溶接棒まで対応してますし、このような小さな範囲じゃなくても
対応できる仕様になっているという汎用性の高さを持っています。
あとアルミも溶接可能です。
まとめ
このSW-V02は使い方と自分の仕事での使用用途を理解できていれば
結構かゆいところに手が届く使い方が出来る溶接機です。
なかなかすべての機能を使いこなすことは難しいですが、これからも
使える場面では積極的に使ってみたいと思います。