入浴剤にエプソムソルトというのは、美容系、健康に詳しい方ならもはや常識でしょうか。
今回は私も愛用しているそのエプソムソルトについて、
長所と、意外な??短所についても書いてみたいと思います。
エプソムソルトとは?
知らないという方のために簡単に解説しますと、
エプソムソルトというのは、一種の入浴剤で成分は「硫酸マグネシウム」というミネラルの一種です。
ソルトという名前が付いていますが、決して「塩」というわけではなく、
温浴効果、発汗作用があり、デトックス効果があるのは当然のこと、
末梢神経が拡張し、血行がよくなることで疲労回復効果があり、
便秘や、肩こり腰痛の解消などの効果も期待されています。
また、浸透圧の効果により血液だけでなく、リンパの流れにも一役買っているといわれています。
エプソムソルトのメリット
そのほかのエプソムソルトを使用することのメリットとして以下のものがあります。
- 代謝が良くなることでの美肌効果
- 脂肪燃焼とむくみの改善によるダイエット効果
- 自律神経が整えられることで睡眠の質の向上、安眠効果
- アトピーなど肌トラブルの改善
- 汗をかくことによるリラクゼーション効果
体内でマグネシウムが不足するとどうなる?
エプソムソルトのマグネシウムは経費吸収という形で皮膚から吸収されていきます。
もし、体内でマグネシウムが不足してしまうと、以下のような症状が現れるそうです。
マグネシウムが不足した場合には、不整脈が生じやすくなり、慢性的に不足すると虚血性心疾患、動脈硬化症などのリスクが高まります。また、吐き気、精神障害などの症状が現れたり、テタニー(筋肉の痙攣)を起こしやすくなったりします。さらに、近年、長期的なマグネシウムの不足が、骨粗鬆症、心疾患、糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクを高める可能性が示唆されており、今後さらに研究が進められることが期待されます。
過去記事、”塩水療法”であらゆる病気が治り若返るのは本当か!?ガン、糖尿病、高血圧etc…病気の原因のほとんどが体の水不足だった!?
のほうでも書いていますが、現代人はミネラル不足だといわれています。
マグネシウムを逆にとりすぎるとどうなる?
マグネシウムは人間にとって重要なミネラルではあるのですが、
とりすぎるとどうなるのでしょうか?とりすぎる場合もあるのでしょうか?
マグネシウムを摂り過ぎた場合は、過剰分は尿中に排泄されるので通常の食事では過剰症になることはありません。しかし、腎機能が低下している場合には高マグネシウム血症が生じやすくなり、血圧低下、吐き気、心電図異常などの症状が現れます。また、ダイエットや便秘などに効果があるといって摂取されている「にがり」(主成分は塩化マグネシウム)やサプリメントなど、通常の食事以外でマグネシウムを過剰に摂取すると、下痢を起こすことがあります。
まず健康な方でしたら、たとえ取り過ぎても尿により排出されてしまうようですので問題はないようです。
しかし、腎臓の弱い方にとっては悪影響となりえますので、
腎機能が低下している方は(もしくはご家族にいらっしゃれば)エプソムソルトの使用を控えた方が良いかもしれませんね。
エプソムソルトの正しい使い方
エプソムソルトの正しい使い方は
- お湯の温度は38~40℃程度の気持ちぬるま湯が良い
- 濃度は0.1~0.2%で一般的な湯舟でいえば150gで付属スプーン5杯分
- 湯舟には10分~20分浸かる
- 20分以上長湯すると、排出した老廃物を再び吸収しかねないのでNG
- 入浴前は必ず水分補給をしてから
- 飲酒後の入浴は厳禁
こんなところです。
大体エプソムソルトにはスプーンが付属しているのですが、
そのスプーンでご家庭の湯舟に擦切り5杯程度が目安です。
10分を超えて湯舟に浸かっていると、ぬるま湯にもかかわらず不思議とじわじわ汗がにじみ出てきます。
ただし、20分以上湯舟に浸かるのはあまり意味がないどころか、体によろしくないようですから気を付けましょう。
また、汗のかきすぎでお風呂で倒れてしまっては大変なことになってしまいますからね。
入浴前は必ず水分補給をしてから入浴するようにしましょう。
エプソムソルトの思わぬデメリット!?だるさや頭痛が…
一部、エプソムソルトを使用して毎日入浴していると、なぜか
翌日疲れのようなだるさがやってくる、また頭痛がするといった経験談が多数あるようです。
一説によりますと、これらはエプソムソルトの「好転反応」と言われていて
例えば血流が滞っていた方の場合、エプソムソルトを使用することによって急に血流が良くなることにより
「頭痛」や「だるさ」、また翌日日中に感じる「眠気」が起こっているそうです。
そういった「好転反応」は通常2~3日で治るといわれています。
好転反応??を自らも経験
実は私自身がこの「好転反応」の経験者でありまして、いつしか日中のだるさと眠気を感じるようになってしまったのです。
昔から睡眠障害には何度も悩まされてきましたが、以前はシャワーだけで済ましていたのをエプソムソルトを使用して、しっかり入浴することで夜の寝つきが良くなるだけでなく、睡眠の質も上がったことを実感していました。
最初は「もっとはやくやっていればよかったな~」と後悔するくらい良い効果が現れていたのですが、3か月ほど使用したある日、次第に体のだるさを感じることが増えてきたんです。ついでに肩こり首こりも起こるしで、「もしかするとエプソムソルトってやり過ぎるとダメなのか?」と思い始めました。エプソムソルトにはまってからというもの毎日欠かさず使用していたので、毎日は良くないのかな?と。
ちなみに私の入浴時間は長くて20分弱で、大体15分前後と標準的だと思います。
好転反応治らず(笑)
一応ネットで調べてみると、矢張りそういった症状が出る方にはでるということがわかりました。
しかし、私の場合は「好転反応は2~3日で治る」、というものではなく、毎日続ける以上、ずっとだるさや肩こりが続いていたのです。
検索で「エプソムソルト 毎日」と調べてみると、特に毎日使用しても問題がないどころか、毎日を推奨していました。
しかし、最初の2週間は毎日、その後は週に2~3回で良いらしいという記述を発見。
エプソムソルト 週に何回?最初は毎日。使い始めたら最初の2週間くらいは毎日使ってみて下さい。 その後は週に2~3回は入るようにして下さい。 続けることでデトックス効果などを感じやすくなります。
だるさの正体はサウナと一緒!?
現代人の体内には「残留性有機汚染物質」が溜まっている
現代人の体内に、農薬、難燃剤、ポリ塩化ビフェニルなどの「残留性有機汚染物質」と呼ばれる有機溶剤が蓄積しているのは間違いなく、日本人で死亡率が高いがんや心臓病との相関関係が明確になっており、また慢性疲労や注意力散漫の原因とも指摘されている。一概に毒素を出すためのデトックスといっても、さまざまな種類があり、と問えば重金属や化学物質は便や尿として排出できるが、有機溶剤(殺虫剤、香水、クリーニングの溶剤)を排出できるのは、たとえ少量であっても皮膚からだけだ。さらに、最新の報告では、汗からヒ素や鉛も排出されることがわかってきている。
おススメエプソムソルト
まとめ
- エプソムソルトは決まった容量と使用方法を必ず守ること
- 入浴前には水分を必ずとること
- エプソムソルトを使用するメリットは、不眠の改善、美肌効果、デトックス効果、ダイエット効果、肌トラブル改善効果などがある
- エプソムソルトの温浴は腎臓の悪い方はやらないほうが良い
- だるさや頭痛など好転反応らしきことが続くようなら一度止めてみる
- 残留有機汚染物質を体外へ排出できるのは皮膚から汗を出すこと以外にない
好転反応に関して、翌日だるさが出るっていう例のほとんどは、サウナに行ったら体がだるくなったっていうのと同じではないかと思います。頭痛に関しては本当に血流が良くなって起こっていると考えられますね。
ということで、今回は入浴剤エプソムソルトについていろいろ書いてみました。もし、エプソムソルトで体がだるくなって、翌日眠気が~となってしまったら、一度エプソムソルトを止めて、湯舟に浸かるのも無しにしてみると、翌日全快してるかもしれません。