NTTファイナンスをかたる未納料金が発生しているという自動音声

最近携帯電話に見知らぬ番号から電話がかかってきました。
その番号とは「+1 80041748289」という馴染みのないもの。
電話をとろうか無視しようか迷ったのですが、恐る恐る電話に出てみると、自動ガイダンスが流れてきました。
「NTTファイナンスです。携帯電話の未納料金が発生しています。オペレーターに繋ぐには1を押してください」とのこと。
このガイダンスは2回連続でリピートした後、勝手に切れました。
恐らく1を押すと詐欺電話へと誘導されるのでしょう。自動音声で「未納料金がある」と気を動転させて自ら繋げさせる。私は心理学には詳しくないですが、こういう手法を使うと、あちら側からすれば効果的なのかもしれません。また個人情報取得など別の目的もあると思います。
こちらからかけ直してみると?

本当はやってはイケないことなのですが、
かかってきた「+1 80041748289」にかけ直してみることにしましたが、呼び出し音すら鳴らずに電話は繋がりませんでした。
内心は「ほっ」としました。
もし繋がってしまった場合は即座に切るつもりでいましたが、
これで繋がってしまって正規にこちらからの通話料金を請求されてしまってはたまりませんからね。
というのも番号の最初の+1がつくのは、国内からの電話ではないのです。
番号の初めに+1がつくのは海外からの電話
始めに+1がつくのは「アメリカやカナダ」地域的には北米やカリブ海、マリアナ諸島周辺からなのです。
以下、+〇〇の数字と、それがどこからかけてきているのかについてです。
| 番号の初めにつく+〇〇 | 該当する国 | 
| +1 | アメリカ合衆国、カナダ | 
| +7 | ロシア、カザフスタン | 
| +33 | フランス | 
| +44 | イギリス | 
| +49 | ドイツ | 
| +52 | メキシコ | 
| +61 | オーストラリア、クリスマス島、ココス諸島 | 
| +66 | タイ | 
| +81 | 日本 | 
| +82 | 大韓民国 | 
| +86 | 中華人民共和国 | 
| +91 | インド | 
| +966 | サウジアラビア | 
続いて地域別。
| ゾーン | 地域 | 
| 1 | 北米、カリブ海やマリアナ諸島の国々 | 
| 2 | アフリカ大陸の国々、いくつかの大西洋の島々 | 
| 3 | ヨーロッパ | 
| 4 | |
| 5 | メキシコ、中南米、西インド諸島の国々 | 
| 6 | 東南アジア、南太平洋、オセアニア | 
| 7 | ロシア | 
| 8 | 東アジア | 
| 9 | 西南アジア、中東 | 
日本の大手であるNTTファイナンスがこんな取り立てしますか?

最初の音声を聞いたときから「はぁ?なんだ詐欺か」という感じでしたが、NTTと聞いてDOCOMOユーザーの方は少し「ドキッ」とする方がいらっしゃるかもしれません。特にお年寄りの方は焦って動揺してしまい、オペレーターに繋いでしまうかもしれません。
当然向こう側もそういったところをターゲットにしていると予想できるので、特にお年寄りの方は注意したいですね。
確かにNTTファイナンスは金融系を扱う会社ですが、いきなり向こうから電話をかけてきて自動ガイダンスを流すなんて不躾なやり方はしないでしょう。万が一本当に未納料金があるとすれば、まずは催促として郵便物を送ってくるんじゃないでしょうか。

今回の内容についても注意喚起がされていました。
内容によると+1のほかにも+6からもかかってくることがあるそうです。
まとめ
+1などと最初につく電話番号は海外に知り合いでもいない限りは出ないのが無難でしょう。
一度切れるまで待ってから、かかってきた電話番号に前例が無いかネットで調べてみるのが良いのではないでしょうか。
私は興味本位でかけ直してみましたが、かけ直して繋がってしまうと国際電話料金が加算されてしまう恐れがありますので、止めておきましょう。それに「国際ワン切り詐欺」といってワザと、ワン切りしたあとに、かけ直させて通常よりも高額な料金を請求されることもあるそうです。
もし、その電話が詐欺だとわかったら今後のことを考えて「着信拒否」の設定をしておくことをおススメします。

	
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