内発的・外発的動機づけを図解でわかりやすく解説!

日々の仕事や学びの中で、「やる気が出ない…」と感じること、ありませんか?
実は、やる気の正体には「2種類」あると言われています。
- 🔶 外から与えられて動く「外発的動機づけ」
- 🔷 内側から自然と湧き出る「内発的動機づけ」
今回はこの2つの違いと、やる気を持続させるヒントを、図解と一緒にご紹介します!
まずは言葉の意味から|動機づけってなに?
「動機づけ」とは、人が行動を起こすきっかけや理由のこと。
- なぜ仕事を頑張るのか?
- なぜ趣味に没頭するのか?
- なぜ勉強を続けるのか?
その裏には必ず「動機=モチベーション」があります。
動機づけには2種類ある
種類 | 説明 | 例 |
---|---|---|
🔷 内発的動機づけ | 興味や楽しさ、やりがいで行動する | 楽しいから勉強する |
🔶 外発的動機づけ | ご褒美や評価、罰などで行動する | テストのために勉強する |
📊 内発的 vs 外発的動機づけの違い
項目 | 内発的動機づけ | 外発的動機づけ |
---|---|---|
原動力 | 興味・楽しさ | 報酬・評価・罰 |
継続性 | 長期的に続きやすい | 条件がなくなるとやめやすい |
やる気の質 | 自分の中に根づく | 外に依存しがち |
📘 たとえばこんなケース
🎵 ピアノの練習の場合…
内発的動機づけ | 外発的動機づけ | |
---|---|---|
動機 | 「音楽が楽しい」「もっと上手になりたい」 | 「親に言われた」「発表会があるから」 |
結果 | 自発的に練習し続ける | 発表会が終わるとやめる可能性あり |
👓 自己決定理論|内発的動機づけを高める3つのポイント
内発的動機づけを支えるのが、心理学で有名な「自己決定理論(Self-Determination Theory)」。
この理論によると、人が本当にやる気になるには、次の3つの基本欲求が満たされることが大切です。
📌 自律性(自分で選んでいる感覚)
→「やらされている」ではなく「自分で決めた」と思えると、やる気は倍増します。
📌 有能感(できるという実感)
→「少しずつ上達している」「前よりうまくできる」など、成長が感じられると続けたくなります。
📌 関係性(人とのつながり)
→「仲間がいる」「応援してくれる人がいる」など、温かい人間関係もモチベーションの土台になります。
🔄 図解:自己決定理論の3要素
この3つがそろうと、やる気は外から与えられなくても自然と生まれるようになります。

🎯 内発的動機づけが強いと何が良い?
メリット | 内容 |
---|---|
✅ 継続力がある | 興味があるから続けられる |
✅ 創造性が高まる | 自発的に工夫する気持ちが湧く |
✅ 成長が加速する | 楽しいから自然と上達する |
「やる気スイッチ」があるように感じる理由
かなり前に「やる気スイッチ」という言葉がCMから世に広まりましたよね。あれは本当にあるものなのでしょうか?
もちろんCMのように体の一部のどこかにスイッチがあるわけではありませんが、「やる気スイッチ」が本当に入る瞬間はあるのではないか??と考えられる例を次に挙げてみたいと思います。
- 報酬や目標が明確になったとき
- 「これをやれば〇〇が手に入る!」と思った瞬間、やる気が出たりします。
- 成功体験を思い出したとき
- 過去の「できた!」という経験が、脳にポジティブな刺激を与えてモチベーションが上がる。
- 環境を変えたとき
- 例えば、部屋の掃除をしたりカフェで勉強したりすると、スイッチが入ったように集中できることがあります。
- 誰かに見られていると感じたとき
- 外的なプレッシャーや責任感がスイッチになることも。
- とりあえず5分やってみたとき
- 「作業興奮」といって、始めてみるとやる気が後からついてくる現象があります。
特に作業興奮は本当にありますね。よく聞くのが「掃除」をしだしたとき。
ちょっと掃除しようとやっていたらいつのまにか徹底的にやっていたという例です。私もしょっちゅうあります。
やる気スイッチを入れる工夫
では次に「やる気スイッチ」を自ら入れる工夫も挙げてみたいと思います。
- 小さなタスクから始める(例:「5分だけ勉強」)
- ご褒美を用意する(終わったらお菓子とか)
- 「なんのためにやるか」を明確にする
- SNSやカレンダーで成果を見える化する
特に「見える化」は効きそうな気がします。よく聞くのが「ダイエット」ですね。
レコーディングダイエットといって、毎日食事や体重などの記録を付けていくのを習慣づけると何故か痩せていくといったものであったり、目標とする人の写真やポスターなどを毎日見て、それをモチベーションにするというのがあります。
「精神的なこと。これも技術のうち!」「自分で高めること、自分でやる気になること。これも技術のうち!」
とは、30年以上前に深夜にやっていた佐山聡さんの道場のドキュメント番組で佐山さんが言っていたことです。ネットで結構有名になったので最近でも知っている方は多いと思います。私は小学生時代、リアルタイムで深夜にビデオに録画して何度も見ていました。
自ら気持ちを高めてやる気になる、勝負の世界で生きる方たちにとっては特に大事なことなのだろうと思います。
ちょうどその場面の動画がYOUTUBEにありましたのでシェアさせていただきます。
💬弊社の現場でも感じること
私たちの仕事も、もちろん「納期」や「品質」などの外発的な要因があります。
でも、やっぱり長年続けていられるのは――
「もっと良いものを作りたい」
「お客様の笑顔が見たい」
そんな内発的な気持ちが根っこにあるからだと思うのです。
まとめ:やる気を「育てる」視点を持とう
やる気は「出すもの」ではなく、「育つもの」。
報酬や評価も時には大切ですが、
本当のモチベーションは、心の中から湧き上がるものです。
内発的動機づけの考え方は、
仕事、学び、子育て、あらゆる場面で活かせるでしょう。