切削工具の回転数、送り速度はカタログ値でOK!?最も良い条件の目安は〇〇です

今回はNC切削等機械加工の経験のある方ならもはや常識。

切削工具の最適な使用条件を判断するには?についてです。

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メーカーの推奨値はちょっと攻めすぎかも

切削工具の使用条件はワークの材質や工具の種類によって様々です。

メーカーの工具の切削条件って本当に信用できるものなのでしょうか?

というのも私の経験上では、なかなかメーカーの指定する切削条件で実行しても

新品の状態ではなんとか持ちこたえるかもしれませんが、

少し時間が経つと、刃先がてれてれになって切れ味が悪くなり

折れるか欠損するかで、短時間でもう使い物にならなくなってしまいます。

 

カタログ値であるあるなのが、チップ式高送り工具での異常な送り速度や

回転数、送り速度は最適であっても(ap)切り込み深さが大きくて攻めすぎている等。

そのとおりでいいと思ってそれを長時間かけようとすると???

いつの間にか工具が折れていたり、チップの破損から火花出まくりの

地震でも起きたのかと思うほどの地響きに見舞われます。

気付くのが遅いと最悪工具もワークも焦げ付いているなんてことも…

では、最も工具が長持ちし、安定して長時間切削可能な条件にするには

一体なにを基準にすれば良いでしょうか?

それは、ズバリ切削中の音です。

最適な切削条件は「音」で判断する

小径工具であっても大径工具であっても、

切削条件の判断基準になるのが、切削中の音です。

ある程度の経験者なら一瞬音を聞いただけで瞬時に回転数が速いとか

送りが速いというのが判別できます。

ドリルでの穴あけの音も同様ですね。

調整は余程的外れでない限り、機械側の回転速度の%や、送り速度のつまみで

一番心地よい音になるところに調節します。

 

因みに目安となる音というのは、「工具に負荷がかかってない感じの音」

なっているかどうかです。

 

回転数が速過ぎたり、送り速度が速過ぎたりすると

工具寿命が驚くほど短くなってしまいますので注意です。

小径工具で、機械側の回転数が足らない場合の対処法

0.5mmなどの非常に細い工具の切削条件て40000回転とか60000回転とかって

なっていると思います。しかし、そんな条件増幅装置を持っていなかったら

機械だけでは土台無理な話ですよね。

もし、そんな小径工具を最大12000回転とか15000回転、あるいは4000回転しか

回らない機械でやる場合、どうしたら良いでしょうか?

私の経験ですが、単純に回転数は出来るだけ最大近く回して

送り速度(F値)を小さく、切り込み深さも0.01mmとか0.005mmとかに設定すれば

案外無事に切削できるもんです。

ユニオンツールのカタログ内、とある工具の切削条件引用

例えば回転数40000 送り速度540 切り込み深さ0.04mmとカタログに書いてあったら

回転数11000 送り180~220 切り込み0.015mmあたりにすれば

ほぼほぼ問題なく切削出来ます。時間はかかりますけどね。

※実際のユニオンツールの小径工具の切削条件から参考にさせていただきました

まとめ

音で判断するのは個人差があるかもしれませんが、

少し経験を積めば誰にでも簡単にわかるはずです。

CAMソフトによっては、カタログ情報がインストールされていて

メーカーの工具と素材を選ぶと切削条件が瞬時に出てくるものもあります。

(弊社で使用しているCG CAMTOOLもその一つです)

しかし、本当にその条件で良いかは最終的には自分で判断すべきです。

 

過去にマシニングセンタの工具切削条件について、工作機械メーカーの方や

工具メーカーの方々に何回か質問をしたことがあるのですが、

やはり、カタログ値は結構攻めた数字になっていて、

大体の工具はカタログの数値の7割くらい、もしくはご自身で

判断したほうが良いとの回答をほぼ100%の確率で貰いました。

 

やっぱそうなりますよね~ってことで今回はこの辺で。

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