【自動希釈】Blaser ミニ・ジェットミックスを購入してみたのでレビューします

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マシニングセンタへの切削油の供給方法として、弊社では今まで「バケツ」に水を溜めて、そこに切削油を入れて棒でかき混ぜて希釈し、機械に入れるという原始的な方法をとっていました。

しかし、ある日DMGMORIのウェブサイトを閲覧していたところ、Blaser社の「ジェットミックス」という製品を発見しました。これは水道の蛇口をひねるだけで自動的に希釈した切削油を供給できる装置です。

自動希釈装置の存在は以前から知っていましたが、「あれば便利だろうな」と思いつつも手を出していませんでした。しかし、この度ついに購入を決断しましたので、そのレビューをしたいと思います。

目次

Blaser ミニ・ジェットミックスとは?

画像引用 DMG MORI 

ジェットミックスには2種類あり、ドラム缶用と、ペール缶用のミニがあります。

弊社ではペール缶のほうを使用しますのでミニのほうを購入しました。

DMGMORIのサイトからは、製品情報から周辺機器のページに移動すると見つけることができます。

https://www.dmgmori.co.jp/products/dmqp/detail/id=4938

製品の特長

ジェットミックスの特徴として以下4点が挙げられます。

  1. 加工油の性能を最大限に発揮
  2. 攪拌作業の削減
  3. 原液使用量の最適化
  4. 電源不要

使用するにあたって、ホースのアタッチメントなどは用意する必要がありますが、使用するのに電源やエアー等は不要です。

取扱説明書

取付準備

上述もしましたがこちらのジェットミックス、準備に少し面倒なところがあり、水道の蛇口からのホースの径が内径19mmの仕様となっていて、通常のホースである内径15mmのものを直接繋げることができません。

使用するには内径19mmと15mmを繋ぐためのアタッチメントを別途購入し、内径19mmのホースも1M程度の切り売りのものを用意する必要があります。

上の写真でいうと、左側が水道側の内径15mmのホースで、変換ジョイントをかまして内径19mmのホースへと繋いでいます。

ですので、ジェットミックスを使用するにはあらかじめ以下のものが別途必要です。

  • 内径19mmのホース(切り売り1m)
  • 内径19mm→15mmの変換ジョイント

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ペール缶への接続は、まず缶の蓋を外し、音が「カチッ」というまで押し込みます。

はまり込んだら黒いノブを締め込んで固定して完了です。

実際に使ってみる

まずは、水道の蛇口を最大までひねり、スタンバイ状態にしておきます。ジェットミックス側の赤色の給水ハンドル(取説名称の1)を開く(90°まわす)とフレキシブルチューブから撹拌された切削油が出てくるという仕組みです。

そして濃度設定バルブを使って最終的に濃度の調整をしていきます。

上の写真のように、濁りが無く濃度が一定できれいに撹拌された切削油が排出されます。

ここで注意しなければならないのが、取説にも書いてありますように、フレキシブルチューブの先端はエマルジョン中(切削油)に浸からないようにしなければいけません。チューブを一定の位置に固定するための金具がついています。

ジェットミックスについてのYOUTUBE動画

「なんとか重工」さまの動画で今回のジェットミックスについて上げられていましたのでご紹介させていただきます。

実際に使ってみて

弊社のマシニングはDMU50とNVX5080の2台ですが、DMU50であればクーラントタンクの容量が比較的少量なので、バケツでも何度か往復するだけで使用可能な状態まで持っていくことができます。

しかしNVX5080では、容量的にDMU50の4~5倍ほどクーラントが必要になりますので、そこまでの機械ともなると「あると便利」なものになってくるはずです。

実際に使用してみると、手動で撹拌するよりもずっと滑らかでさらさらなクーラントが生成されることがわかりました。また、濃度が均一に保たれるため、無駄がなくなるという利点もあります。価格はやや高めですが、購入して非常に満足しています。

特に、大量のクーラント補充が求められる機械にとっては、この装置はほぼ必須と言えるでしょう。

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