金型製作のもっとも重要なところはなんといっても設計です。
こればかりは製品によってさまざまで、こういう製品はこういう設計でOKなんて
いうものはあまり無く、経験がものをいうところでもあります。
弊社でも
毎回新しい金型を作るたびに勉強になることが未だに沢山あります。
さて、今回はそんな「金型の設計」に関する書籍で
おススメの1冊をご紹介したいと思います。
実践! 射出成形金型設計ワンポイント改善ノウハウ集
それがこちら
この書籍は2017年2月22日に初版発行された比較的新しい本で、
大塚正彦さんという現在国内、海外の中堅、中小企業の人材育成や
新製品開発指導をされている方が書かれた本です。
おおまかに第1章から第4章にわかれていて
本の見開きごとに、左ページに問題点、右ページに改善点といった具合にかかれていて
図解付きで見やすく、理解もしやすい内容になっているので
こういった本の類の中では、とてもとっつきやすいんじゃないかなと思います。
金型に関する本って分かり辛いのが多くない?
私もそんなに書籍をもっているほうではないのですが、
私の経験では、金型やCADに関する本ってとにかく分かりにくい!という
印象を非常に強くもっています。
わざと難しく書いてるんじゃ?って思うくらい。
ちなみに私は「型技術」や「ツールエンジニア」の月刊誌を毎月
購読しているのですが、正直難しいな~~と感じるものも中にはあります。
でも流石にああいった雑誌が小学生にもわかるような
ブログ風で全体的に書いてあったら、ちょっと引いちゃいますかね。。。
特に大企業のお偉いさんの記事とか。(笑)
弊社で取り扱っているSolidworksについての本も何冊か
読んでみたことがありますが、なにが書いてあるのか
日本語なのになぜか日本語が理解できない内容のものばかりで
全然頭に入ってこず、
AMAZONで買って、翌週にはヤフオクで誰かの手に渡っていました。
理解しやすい内容とはまず図があること
どんな本でも読む気になれない一番の原因は、
頭に全然入ってこないってことだと思います。
しかし、図入りで説明してあると意外とすんなり頭に入ってくるものなんです。
今回紹介した「実践! 射出成形金型設計ワンポイント改善ノウハウ集」は
文字よりも図(絵)のほうがページを占める割合が大きく、
初心者にも十分理解しやすい内容なんじゃないかと思います。
経験者やベテランも一読の価値あり
ひょっとするとベテラン経験者も知らなかったワンポイントアドバイスが
載っているかも?っていうくらい一読の価値があるんじゃないかなと。
金型の設計って製品や樹脂、
また細かく言えば会社ごと、職人さん一人一人によってもさまざまなので
この1冊で設計のノウハウが大方わかるような内容ではないのですが、
要所要所で気を付けたほうが良いことや、
ここをこうするともっと効率的、あとあとのメンテが楽になる、という
設計について突っ込んでいるようで突っ込み切っていない絶妙の距離感の内容が
全部で71項目も書かれています。
ということで、今回は設計の手助けになる1冊の書籍をご紹介させていただきました。
内容に関しては著作権の関係でお見せ出来ませんが
全体的にとてもとっつきやすい内容なんじゃないかと思っています。
またおススメの書籍があれば書きたいと思います。