先日新しい工作機械が弊社に導入されました。
牧野フライス製作所のワイヤーカット「U6 H.E.A.T」です。
MAKINO U6 H.E.A.T 導入
朝7時30分、機械が到着します。
クレーンで釣りあげられます。
いよいよ工場内に!
運送会社の方々にはいつも感心させられます。
そして・・・
搬入完了!!!!!
ここから電気含め、セッティングに入ります。
以前よりも開口部が広くて作業がしやすくなりました。メンテナンス性もかなり上がっているようです。
実際に使ってみる
搬入とセッティングで2日、講習で2日と合計4日。
使い方がわかったところで早速加工してみます!
U6はデュアルディスプレイで、プログラム系を上、運転系を下の画面で出力させています。こうすることで、あらゆる現状を一目で把握しやすくなります。
早速、約40mm厚のワークをCAMで作ったプログラムで加工していきます。
上下のガイドを離して加工する「両離し加工」を選択していますが、さすが新機種。加工速度は前のDUO43の倍ほどの速度で安定して加工していきます。
上の写真の左上にあります加工速度の数字が2.5mm/min付近で安定しています。2.5mm/minというのは、その単位が示す通り1分間で2.5mm加工しますよという意味です。
約40mm厚の離し加工でこれはかなり早いです。DUO43は1mm~1.2mm程度でした。15年も経つと変わりますね~。
U6も発表されて数年経つので、MAKINOの新機種というわけではないのですが、年次改良は行われていて年々色々と改善、進化しているようですよ。
ワイヤーのセットも工程が少なくなり、メンテナンスも以前より楽になっているようです。
まとめ
やっぱり新しい機械は良いですね。
ワイヤーカットはさまざまなメンテナンスが必要で、消耗品のコストもかなりかかります。
さらに、水を使用するため劣化の進行も早いです。
しかし、ワイヤーカットがないと、現在の仕事はまったく成り立ちません。それは金型製作には欠かせない重要な機械なのです。
U6は厚み400mmのワークまで加工することが出来、最大ワーク寸法も1000x800x400と弊社の仕事としては申し分ありません。
また以前VガイドだったのがU6はラウンドガイドになり、メンテナンス性が大幅に向上しました。
上下給電板が共通になったり、繰り返し使える回数が増えたり、取説が機械の中に全て入っているだけでなく、メンテナンスのヘルプ項目のほとんどに動画ファイルが用意されていたりetc…。(このおかげでメンテの仕方が大変わかりやすい)
これらの進化は確かに時代と共に生じるものですが、それでも再度、現代の機械や機能に対する敬意を感じさせてくれました。
これから大事に大事に、そしてヘビーに使っていきたいと思います!
そして今回のU6導入にあたって、去年から本当に色々な方々のお世話になりました。重ね重ねお礼申し上げます。
最後にU6関連の動画です。