NVX5080 2nd Generation レビュー 導入1年後

去年の2017年12月に、DMGMORIの3軸マシニングセンター

 

NVX5080 2nd Generationを導入しました。

 

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NVX 5000 2nd Generationは機械構造を一から見直しました。案内面などの機械構造を最適化することで…

 

1年間使用してみたのですが、良い所悪い所いろいろと分かったことがありますので正直にレビューしたいと思います。

仕様

 

弊社の仕様は40番ですが、50番並の重切削を可能にするために

高トルク仕様(最高回転12000min)をオーダーしました。

高トルク仕様になると主軸の頭がかなり大きく、機械の全高も若干高くなるようです。

ミーリングチャックはBTで、このNVX5080にはNIKKENのNBTシリーズ(2面拘束 2Lock or 3Lock)を使用しています。BIGでいえばBBTですが、NBTでもBBTでも2面拘束の40番チャックなら規格が同じなのでどれでも使えます。

 

制御装置はメルダス(MITSUBISHI製)で、FANUCでいいのか、ちょっと違うのか、全然違うのか、ポストを詳しく知るまで不安だったところだったのですが、なんと、FANUC完全互換でした!

メルダス用のコードも、あるといえばあるんですが使用するもしないも自由みたいな感じです。

おかげさまで、CAM用ポストがFANUCでOKなことから余分にコストがかからずに済みました!

もちろんテスト加工も余裕でクリア!

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NVX5080用のコンプレッサーは岩田の10馬力を新調しました。これぐらいは必要とのことです。

3年前にDMGMORI5軸マシニングセンターであるDMU50を導入したのですが、

当時の5馬力のコンプレッサーでは非力すぎて、エアーブローで加工した時は、開始1分エアー不足になってました。(エアーブローを使わなければ5馬力で十分使えます)

 

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キーボードなどはすべて液晶タッチパネルです。誤作動防止のためなのか、ある程度しっかりと入力する必要がありタブレットやパソコンのキーボードの様なレスポンスは得られません。

まあそれぐらいでないと怖いかもしれませんね。

 

 

 

 

ここで、良い点、悪い点を書いていきます。

 

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悪い点

ココがダメ
  1. 切り屑が奥の角隅にたまる
  2. 摺動面68番の油の減りが早すぎる
  3. 上扉の開口部の奥行きが若干狭い

この3点です!

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1は写真を出しますとこんな感じです。

わかりますでしょうか??角隅にたまりがちなんですよね。

弊社のはチップコンベアを搭載していない分こうなりやすいわけではあるのですが、もう少しクーラントで流れやすくなるように、平坦な面よりかは手前に向かって角度がついていたほうが良いのかなと思いました。

 

そして2の油がすぐに減ってしまうというのは摺動面用のシェル トナ68番のほうで、下の写真の向かって右側のタンクです。

機械側面の扉を開けるとこのようになっています。

ちなみに左は主軸のほうで32番です。こちらは問題なし。

上の写真は廃油受けで、これも当然増えるのが早くてうっかりすると箱から溢れて漏れているときがあります。

 

どのぐらいのペースで減るのかというと、3~4日ぶっ通しで加工するとアラームが出るペースです。

忙しい時には毎週のように入れることになりますので、年に何回もシェル トナ68を購入しなければなりません。

この問題は以前からDMGMORIにユーザーから多数寄せられていることらしいのですが、機械の構造上対処の仕様が無いとのことです。

 

 

3の上扉の開口部とは、チェーンブロックでワークをのせる際に開く扉のことで、奥行きのスペースがあまりないために、大きなワークをのせる時には若干自分で奥にワークを押し込む必要が出てきます。

主軸の関係で難しい部分ではありますけどね。Y方向に450mmや500mmあるモールドベースを乗せようとすると、大体少し手前で降ろしてベースを押して位置を調整しなければいけません。ライナーは敷いてありますけど、押してずらしていかなければいけないなんて、テーブルにはあまり良くないですよね。

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良い点

ココがおすすめ
  1. 熱変位対策万全
  2. 高精度
  3. FANUCですべてOK
  4. デザインが良い
  5. 40番なのに50番並の重切削が可能な剛性

 

 

3は前述したとおりです。

 

1,2は合わせて書きます。

もはや当たり前なのかもしれませんけど面白いように狙った寸法が出せます。

Z軸の熱変位がほぼ無く、いつ使っても主軸が伸びてしまうといったことがありません。常に狙った深さに加工できるため、安定感、安心感がかなりあります。

ただし、小径工具を10000回転以上回す場合に限り、主軸が0.04~5mm程度伸びることがあります。高速回転は流石に主軸に熱を持ちますね。

これは一つ前に購入しているDMU50には無いもので弊社のDMU50は温度変化により主軸の長さが変わってしまうことが当たり前で下手すると0.1mm違うときもあるくらいです。

ですが、NVX5080 2ndは何時使ってもほぼ同じなんですよね。

ちなみに加工精度はミクロン単位で出せます。

真円度も0.01mm単位のピックテスターでしたらピクリとも動きません。

 

4のデザインの良さは自分でも他社工作機械メーカーと比べて思うことですが、

弊社に来られたお客さんがどなたも、DMGMORIの機械はデザインいいとおっしゃられますね。

他社のデザインが決して悪いわけではないのですが、DMGMORIの機械と比べると他社の機械のほうが少し無骨に見えるそうです。

 

続いて5の重切削が可能ということですが、

これはDMGMORIもNVX5080 2ndでセールスポイントにしているところで大きな工具でこれでもかってくらいにバリバリ削ることが出来ます。

それなりに振動もあるのですが、負荷の数値をみると以外にもたいしたことがなかったりしますね。個人的に負荷の目安は30%あたりを見ています。瞬間的に70%あたりまで跳ねることがあるのですが、あまり負荷がかかりすぎると、安全装置が働いて機械がアラームを出して止まることがあります。

また、工具をぶつけてしまった場合でも同様に、機械は止まってくれます。

 

また、こんなことがありました。

チップ式工具で荒取りをしているときにチップが減って切れ味が悪くなると、当然振動が大きくなっていきます。

機械のほうがこの振動を検知して大事にならないうちに非常停止してくれたことが今までに1度だけありました。

 

あと、弊社ではほぼ使わないのですが、対話機能も教えてもらった限りでは非常に簡単なようです。

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まとめ

このNVX5080 2nd Generationを導入したおかげで、時間効率がかなり改善されたことなどで得られるさまざまな優位性には想像以上のものがあり、生産性向上大きく貢献してくれました。

大きなワークから高精度が求められる製品まで幅広く対応し、面品位も弊社所有のDMGMORI DMU50(シーメンス)に迫るほど高品質に仕上げることが出来ます。

大きさも程よくコンパクトで、弊社のような小さな会社でも導入することが出来ました。(ぎりぎりでしたけど!)

 

お値段は、金型仕様にする場合はパッケージオプション必須になるので本体価格にオプション代+工具代+コンプレッサー代等は最低限必要になります。

 

NVX5080 2nd Generationは、

NVX5080のマイナーチェンジバージョンということで

初物にありがちな

初期不良や、致命的欠陥も今のところ一度も出ていません。

安定感抜群です。

 

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