基礎の基礎 射出成型金型の抜き勾配の求め方 関数電卓を使った簡単な方法

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メーカーから渡される3Dモデルって大体勾配がついてないんです。

そりゃ勾配ありきで設計をしてないから当然といえば当然?なんですが、

勾配をつけることでデザインそのものや設計に不都合な出来事も起こりがちですよね。。。

 

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てことは置いといて、今回は金型の基本中の基本である

射出成型金型の抜き勾配の求め方について書いてみます。

(今回の勾配の求め方とは勾配がつくことによってどれだけ製品外径から小さくなるかの差を

求めるという主旨になります)

 

言いたいことは一瞬で終わるくらい今回は簡単です。

 

目次

抜き勾配の影響は関数電卓で求められる

 

まず、製品の高ささえわかればOK!

あとは勾配の角度次第で

勾配をつけることによる距離の影響を計算できます。

今回は勾配1°で。

 

一般的な抜き勾配1°で計算してみましょう。

とはいっても関数電卓で!

 

関数電卓のtanを使います。

 

tangentタンジェントで計算

今回のモデルは高さが25mmという設定でいきます。

下図をご覧ください。

もう図に書いてしまいましたが、勾配が1°だった場合の式は

tan1° x 25 で求めることが出来ます。

 

電卓によって使い方が様々らしく順番が違う可能性もありますが、

私の電卓では数字の1を押してからtanを押します。

すると0.017455…と出てきますので、その後にx25で求めます。

 

すると0.43637…という数字が電卓に出てきますので

大体100分台か1000分台で四捨五入して0.43または0.436という値が

外径輪郭から上に高くなるにつれて小さくなる距離ということになります。←わかりにくい?かも

 

つまり50mm x 80mmの四角形の製品で高さが25mmだとすると

製品の一番高い部分の外径輪郭は マイナス0.436x2(左右両辺を計算するのでx2)となり

50mm - (0.436x2)=49.128

80mm - (0.436x2)=79.128   となります。

下の外径輪郭が50x80のもので高さ25mmで勾配1°だと

上の外径輪郭は49.128x79.128になる、ということです。

 

まとめ

まとめる必要もない感じですが一応まとめます。

抜き勾配の差は関数電卓tanタンジェント製品の高さをかけることで求めることが出来る
式 = tan〇° x 高さ
今回は抜き勾配の影響を関数電卓を用いてどれだけつくかを調べる方法について
簡単に書きました。
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