Solidworksで線の長さを測定するには?
今回はSolidworksの測定でOリング等の大きさ(連続した線の合計、周長)を知るにはどうしたらよいか?です。
線の長さの合計のことになるのですが、例えば以下のOリング溝の図形があるとします。
上の図の薄いグレー部がOリングの溝なのですが、この内径を測っていくつのOリングを使用したら良いかを
算出していく、ということをやっていこうと思います。
まずは評価の中にある「測定」をクリックして出します。
そうしたら次は内径となる部分をマウスでクリックしていくのですが、
shiftキーを押しながら行うことで連続で選択できます。
連続で選択していくと、測定の「長さの合計」というのが下に出てきますが、これが線の長さの合計となります。
つまり一周ぐるっと選択し終わったときに、Oリングの内径の長さがわかるというわけです。
では一周選択していきます。
一周選択終了したところ、内径の長さの合計は218.35mmということがわかりました。
ここからOリングの内径の大きさを計算していきます。
OリングというのはP20とかG50とかいろいろと規格がありますが、基本数字の部分というのは
Oリングの内径の数字を表しています。
よってP20なら内径20(正確には19.5mm)G50なら内径50(正確には49.5mm)ということになります。
線の長さ(周長)からのOリングの計算方法
では、Oリングの計算式です。計算方法は
線の長さの合計(周長) ÷ 円周率(3.14159265359)略して3.14 で出すことが出来ます。
上の線の場合、合計が218.35なので、218.35 ÷ 3.14 = 69.53となります。
このOリングの幅はGの規格で3.1mmのものなので、G70のOリングを入れることになります。
Oリングの長さは規格の長さ-0.5~-0.2にすること
今回の例では69.53mmだったので70のOリングが最適となるのですが、
こんなに都合よく毎回寸法が当てはまるわけではなく、あらかじめいくつのOリングが最適となるかを
決めておいてそれからうまいことOリングの溝の長さ(内径の大きさ)を調整していかないといけません。
そして、規格の数字よりも-0.5~-0.2くらいの範囲にしておけば、すんなりとOリングが入るはずです。
G70のOリングなら線の合計(周長)は69.5~69.8あたりを狙います。
まとめ
まとめです。
- Solidworksで線の長さ(周長)を測定するにはshiftキーを押しながら連続で線を選んでいく
- Oリングの数字は内径の寸法
- Oリングの大きさの計算方法は周長÷円周率3.14
- Oリングの内径寸法は-0.5~-0.2辺りを狙っていけば間違いない
以上、Solidworksでの線の長さ(周長)を測定する方法とOリングの計算方法についてでした。