金型のパーティングライン(PL)、キャビティー、コアについて

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金型のパーティングラインとは?

PLと呼ばれるもので金型の分割ラインを表します。

ここからキャビティー(主に固定側)コア(主に可動側)に分けられて

最終的には金型のPL面が開いて商品が取り出されます。

 

今回この製品を作ってみたので

これで進めていきたいと思います。

 

抜き勾配

またPLを製品寸法の基準にすることが基本で

金型には抜ける方向に勾配を付けますが、その勾配も

PLを基準に付けることになります。

ほとんどの製品の勾配の角度は0.5度~1度ですが、

シボがかかった製品だと5度位必要になるものもあります。

 

製品PL部にRがついていない場合のPL

(PLを基準に抜き勾配は1度付けています)

 

 

製品PL部にRが付いている場合

 

最下部にRがついているとそこをPLにした場合

製品にRを付けることが出来なくなるため

PLにすることが不可能になってきます。

図のようにRの上にPLを移動させる必要があり、

R部分を可動側に切削する必要があります。

 

製品断面はこんな感じです。

 

緑色がコアで可動側になります。

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曲面のPL

製品によってはPLが複雑になるものもあります。

金型がぴったり合っているというのは大前提ですが、

それでも成形するとPL部のバリの原因となることがあります。

 

 

製品形状次第で凸凹になる場合があり、

こうなると前述した抜き勾配が逆になるケースもあります。

そうなると製品側面にどうしても段差が生まれてしまうのですが、

こういうことを金型製作前に打ち合わせをしていく必要があります。

下に簡単な図を載せます。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、段差ができるというのは

上の図でいうとB固定側の勾配の基準とA可動側の勾配の基準が変わってしまうためです。

可動側の勾配を固定側と同じにしてしまうと、アンダーになり製品が取り出せなくなります。

因みに可動側勾配の基準ラインは円筒の中心ラインです。

 

スライドで円筒をまわりをごっそりすべて抜くという方法も無くは無いですが

取られや白化の原因になるため一般的にはNGです

時間差でのコアピン先抜きスライドでしたらOKですけどそれだと手間とコストがかかります。

 

関連記事としてこちらも是非どうぞ!

射出成型金型で抜き勾配の影響でパーティングラインに段差が出来てしまう例

 

樹脂の収縮などで後日またこの件に触れたいと思います。

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キャビティー

キャビティー→キャビと呼ばれます。

一般的には金型固定側を指しますが、

製品の外観になる方と覚えておけば間違いありません。

 

凄く簡単ではありますが、こまかいところを抜きにして

下の図のような感じです。

 

コア

コアは反対に可動側の方です。

製品は最終的にコア側から

エジェクタピンやストリッパープレートなどで押し出されて取り出されます。

 

こちらもこまかいところを抜きにして

可動側はこんな感じになります。

 

 

パーティングラインのほうで前述した部分は下記のようなPLになります。

以下コアの断面です。

0.5R分嵩上げしたPLが作られているのが分かります。

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最後に

今回はかんたんなモデルで基本的な部分に触れましたが、

後々複雑なPL、金型構造を書いていけたらと考えています。

基本的に金型は製品の逆を作ることになることや

いろんな制約をクリアしていかなければいけないため

設計にもの凄く頭を使いますね。

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>有限会社 名岐金型

有限会社 名岐金型

プラスチック射出成形金型の設計製作。弊社ではプラスチック射出成形金型の設計、製作に加え難易度の高い改造、修理まで承っております。金型製作はキッチン、水回りなどの精度が要求される住宅関係の樹脂製品が主になります。

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